イキすぎたネットミーム 淫夢について
ネットのミームとして、「真夏の夜の淫夢」の影響力は計り知れない。
今や一般人からすれば、淫夢のスラングがどこに隠れているのか見当さえつかないし、
自分自身が知らないうちに淫夢語録を使用して生活しているかもしれない。
先日友人が「ウンチーコングって知ってる?」と発した時はちょっと驚いた。
商業・経済的に見て、淫夢営業や語録を用いた宣伝が偶然なのか多々見られ、淫夢の影響力の大きさを伺い知れる。
また、淫夢厨たちによる角度狩りや言葉狩りによって予期せぬ注目を浴びることもあるだろう。
事実、今自分がこうやって淫夢について書きなぐっていると、この文章も淫夢厨によって発掘されニコニコ動画にアップされるという可能性も考えられる。
しかしこの「真夏の夜の淫夢」というコンテンツが日の目を見ることはないと思う。
ホモビデオというアンダーグラウンドなものから派生した文化であるからなのか、それともLGBTに対する侮辱・個人に対する誹謗中傷が込められているものであるからなのか・・・とにかく理由は様々考えられる。
逆に、こういう触れにくい話題だからこそ、学問として研究していく価値があるのではないのだろうか。
文化としての淫夢なのか、LGBTの問題の中で淫夢を捉えるのか、個人に対する誹謗中傷の案件として淫夢を捉えるのか、色んなアプローチができそうで、素人ながら面白いものだとは思う。
文化としては、冒頭の通り、認識の有無は置いておいて、既に私たち若者の間では浸透しているし、だれか研究でもしてほしいくらいだ。
既に、淫夢というホモビデオ自体を研究してしまっているような人も確認できる。
在野の研究者とでも言うのだろうか。
LGBTの問題として捉えるなら、月並みなもので終わってしまいそう。うーんわからない。
個人の誹謗中傷であるという点で捉えるとしても、ここが一番曲者のような気がする。
淫夢は誹謗中傷案件としては非常に厄介である。ここがなければ、淫夢はもうすこし簡単に表舞台で注目を浴びることができるかもしれない。
以前に一部で話題となったパンツレスリングもそうだが、淫夢でも例外なく、登場人物に対して、大きなキャラ付けがされている。そこら辺の二次創作もびっくりの情報補完・想像力だ。
そうしたキャラ付けが極まっているから、淫夢厨・淫夢視聴者たちは自分たちが誹謗中傷の片棒を担いでいるなんて自覚することさえできない。実際、すでに淫夢は見た目ホモビデオの登場人物が、バトルをしたり恋愛をしたり、コメディーをしたり、ハチャメチャを繰り広げるというアニメかマンガか何かのようにさえ感じる。
淫夢の歴史はパンツレスリング以上に長いと思われる。その十数年の中で、各々が淫夢というコンテンツを咀嚼して再生産したのが現在の姿なんだろう。
その長めの歴史から、世代間を感じるネットコンテンツというのも淫夢の面白いところでもある。
そしてまさに自分は無意識のうちにその誹謗中傷の一端を担っている一人である。
野獣先輩は気分屋でお調子者。MUR大先輩は間抜けと見せかけて、かなりの切れ者。
KMRは、常識人でイケメンのデキる後輩。そういう認識でしかない。
そうして日々、淫夢動画を視聴し、娯楽として消費している。
さて次は何を書こうか