くさったイカのさしみ

帰らざる日々

https://ika-no-sashimi.hatenablog.com/

ナード、(生まれて初めて)フェスに行く NERD was alone naturally in Sarushima Good Music Party 

 イカはオタクのくせしてフレンチエレクトロ、フレンチポップが大好き。特に俺はBreakbotっていうDJさんがお気に入り。なんと今回、横須賀の猿島にそのBreakbotがやってきた。でもおれは悩んだ。フェスってなに?ヤバくない?オラオラ系な日焼けしたギャル&チャラ男がいっぱいいるんやぞ。行きたくないよ。行くとしてもソロでは嫌だ。

 僻地の猿島に来てくれそうなフレンドはほとんどいない。唯一来そうな人を誘ったけど予定が入ってるという。だが今回は珍しくBreakbotの生のミックスを聞きたいという衝動が勝り、ソロで行くことになってしまった。いや、音楽好きを公言するからには、フェスにも参加してみないといかんでしょという謎の意固地もちょっぴり発動した。ということで、いない歴イコール年齢+糞ダサいナードのイカが生まれて初めてフェスに行った時のインプレッションについて書いていきたいと思う。と思ったら、スマホがクラッシュしてしまったので上げる写真がなくなってしまった。悲しい。

 

〇会場の雰囲気とか曲について

https://www.goodmusicparty.com/

(↑イベントの公式サイト)

 さて、出演者はこんな感じ。なんとイカが参加した9月7日はイベントの最終日だった!(だからなんだ)。会場はなんと砂浜。もう砂浜でナイトでパーティなんて悪い予感しかしねーよ。武者震いがとまんねぇ。というかこれはフェスという括りでいいのか、インドア派の俺には正直わかんねぇ。ナイトパーティー?レイブ?一気にヤクとの距離が縮まる呼び方だね。おれもう死んじゃうよ。

 

NAKAYAMA KEN

(ググったけどヒットしない!?)

Baxa

「baxa soundcloud」の画像検索結果

https://soundcloud.com/hwangbaxa

Busy P

「busyP」の画像検索結果

https://iflyer.tv/muandco/

Breakbot & irfane

「breakbot irfane」の画像検索結果

https://iflyer.tv/artist/48234/

 

・参加する以前に天気が荒れる

 

 猿島は行くのがめんどくさ過ぎる。横須賀の駅から徒歩15分くらい?。そこからフェリーに乗って島に行く。もうフェリーを待っている時点でソロなので、気が小さくなって緊張しちゃう。周りは俺とは全然キャラが違う人ばかりで既にションベンがちびりそうに(ちびってない)。女の子が同性の友達と来てたり、男のグループもいたり、もちろんカップルはいっぱいいた。横須賀だからか外国人も多いね。

 さてフェリーに乗るかと思った瞬間、天気雨が激しく降り始める。暗雲立ち込めてはいないけど、幸先が悪い、そんな流れだ。貰ったチケットにはなぜかワンピースのキャラのイラスト。確か市役所の庁舎にもワンピースの垂れ幕があったな。?!? googleマップで見たら猿島が「モンキーDルフィー島」になってる!さすが海賊、正体表したわね。

 

・本番は暗くなってから

 

 会場に着くとワンピースのイベントに着てる子連れ層と、ビーチでバケーションしてる半裸のにいちゃん、ビキニのねーちゃん層が入り乱れるという異様な光景。ホワイトのにいちゃんの全身刺青、怖いよ。そんなことはいざ知らず、まだ暗くもなっていないがフェスが始まる。お昼の部?はNAKAYAMA KENとBaxa。なかなかチルアウトな感じの曲ばかり。アイズレーブラザーズ(これぐらいしか知らない)のBetween the sheets などなど割かし大人しめなチョイスだ。なるほどこれはほんの肩慣らしというわけだな。しかし既に体でリズムを刻んでいる自分に気づく。まるでボブルヘッドだ。「ああ、来ちゃったよマジで・・」 もうどうにでもなれと思いながら防波堤の上に寝転んだ。

 


Isley Brothers Between The Sheets

 

・好きな曲、知ってる曲はやっぱりアガる

 

 段々暗くなってきたところで、Busy Pが登場、締めはbreakbotとirfane。irfaneってボーカルしかしてないと思ってたら、DJもできるんだ。知らなかった。聞いたことがあるような曲も流してくれて、比較的知らない人でも盛り上がるんじゃないのかな、この辺は過去開催のレビューを見ても書いてあったね。あと、日本開催だからか昔の歌謡曲みたいなのも流してくれた。なんの曲かはわからん。

 


Chic - Le Freak (1978) (extended version)

↑例えば、これはTOKYO MXの番組のOPで今でも流れているやつ。知ってる曲はリズムもわかるので何よりもノリやすい。

 

 もちろん彼らの代表曲も沢山流してくれた。BusyPがメイヤーホーソンフューチャリングしたGenie。メイヤーホーソンといえばタキシードでブレイクしたブルーアイドソウルの売れっ子。irfaneがボーカルしてたBaby I'm yours。歌ってる本人がいるのに曲が流れているのがちょっと間が抜けているなと思ったのは内緒。とにかく、自分が普段聞いているお気に入りの曲ばかり流してくれたのでとてもうれしい。外なのにノリノリになっても誰も怪訝な顔をしないし、咎めもしない。最高潮に達すると爆音で流れる重低音ももはや気にならないし、逆に腹に響いて心地いい。まあそんな感じで、結局ノリまくっちゃって終盤は涅槃に至ったように目を閉じて安らかな顔でヘドバンをキメてる自分がいた。

 

 


Busy P - Genie (feat. Mayer Hawthorne) [Radio Edit]


Breakbot - Baby I'm Yours feat. Irfane (Official Video)

 

〇フェスは「立ち合いは強く当たってあとは流れで」

 

 大体いつも出かけたりすると行かなきゃよかったと思うことが多い。でも初めてのフェス?だった今回は結果的に行ってよかったと思えた。特にフェスって人の波の中に入ると色々なことが起きて面白い。前の方に行けば至近距離でDJのプレイングを見れるし、DJ直々にシールとかレコードカバーを投げたり手渡ししたりしてる。レコードジャケットにサインしてもらってるカップルもいた。ここでCDのジャケットにサインしてもらえたかもしれないと後悔。ちなみにイカはbreakbotに二回も「タバコ持ってない?」っていうジェスチャーを送られた。周りからもよく間違われるけどそんなにタバコ吸ってそうな顔してるのかなおれは。というわけでこれからフェスに行きたいインドアミュージックボーイズ&ガールズはタバコを持っているといいかも。以下は、フェス童貞卒業したおれからフェスに行きたくても踏ん切りがつかないナード君にメッセージになる。

 

・一人より二人、二人より三人、あとたくさん

 

 最初は一人だと不安だったりするから、音楽の趣味のあった友達と行くといいよ。思ったけど一人より複数人の方がこういうイベントは面白いです。もちろん一人でも意外と何とかなります。ちなみにイカは体鍛えてそうな半裸のにーちゃんとちょっと騒いだり、Busy Pと電車ごっこをしたりしました。みんなお酒が入ってたから基本的にノリが良くて気が大きいので助かる。

 

・輪に入ったほうが楽しい

 

 今回のフェスはDJの周りに人がワーッと集まって、周りではキャンプチェアとかハンモックでくつろいでる人たちという構図だった。でも、イカ的には脇から見てるだけなんてもったいないと思ったよ。カップルで来ているならまだしも、殊に一人の場合は外野から見てるだけっていうのは非常にさびしい。何もわからなくてもとにかく人だかりの中でワイワイしていれば問題ないです。音楽に合わせてノッてるだけで勝手に身体の動きが聴衆に同化する感じ、しょうもないことを一瞬でも忘れられる一体感。いいですねあれは。というかフェスにいくのは好きなアーティストが目の前でパフォーマンスしてるからで、ノッちゃうのはしょうがないよ。本能だよ。あと、今回なんかはシールとかもらえたわけだし、欲しいでしょ?記念品みたいなのが。フェスはそういう人の集まりを中心にイベントが起きる。すべての道はローマに通ずとは本当にその通りだよ。

 

・酒で「どうにでもなれ感」をつける

 

 イカは何事にも奥手で、お酒を飲まないといいたいことも言えません。でもフェスには酒があるじゃあないか。かなり高額なのでケチなイカは当然ケチりましたが、お酒が入るとなんか気持ちがいいです。実際、お酒飲んでる人はみんな気持ちよくダンスしてるし、僕に構ってくれた人はみんな酔ってました。もしアルコールの提供があるイベントであれば、飲んでみた方が楽しくなるかも。楽しくなくても楽しくさせられるんだよ!でもお酒弱い人とか頭痛くなっちゃうって人はやめとこうね。

 

・意外と仲間がいる

 

 ちょっと安心するのはソロ参戦な人が意外と多いし、若者ばかりじゃなくオッサンとかも来てて年齢層が幅広いこと。オラオラ族ばかりではないんだ。中には俺みたいな冴えない見るからにオタクだろおめーって人もいた。さらに今回イカはbreakbot目当てで来たんだけどそういうひと結構多いのね。全身メゾンキツネのにーちゃんとかコールを華麗に決める人たちがいっぱいいてやっぱりフレンチポップって世間的にキテるの?って思っちゃったり。うれしいようなさみしいような・・・。まあ、そういう自分と動機が同じかもしんない、同系統の人かもしんないって人がいるとわけもなく心強くなるじゃん。言葉は交わさないけどたぶん仲間って人がフェスには現れると思うよ。

 

・総括

 

ナードがフェスにデビューするには「立ち合いは強く当たってあとは流れで」という気持ちが大切。

最初の一歩が踏み出せれば、あとはどうにかなるってこと。ん?これってあらゆる事柄においてあてはまることでは・・・?とにかく、たまにはこういうのもいいでしょ。最寄りのラーメン屋で流れてたさだまさしでビート刻んじゃうくらいにはいいよフェスは。

 でも、今回のは激しすぎたよ・・・一時的に聴力が落ちちゃったよ・・・。今度行くときはクラブみたいな場所でもっと落ち着いたミックスを聞きたい。EDMではなくもっとテクノとかディープハウスとかジャズとかそんな耳にこないやつ。

 

というわけでまたフェスかなんかに行きたいと思うイカであった。

 


Sade - Nothing Can Come Between Us (Official Music Video)